部門紹介

医療法人社団 医修会 大川原脳神経外科病院

〒050-0082
室蘭市寿町1丁目10番1号

JR東室蘭駅 東口から徒歩5分
道南バス東町ターミナルより徒歩5分

お電話でのお問い合わせ 0143-44-1519

受付時間

午前
月~土 8:30~11:30
午後
月~金 13:30~16:30

第1駐車場 27台
(うち車椅子用1台、軽専用4台)
第2駐車場 62台
合計 89台

外来予定表

リハビリテーション部をご紹介

リハビリテーション部技師長挨拶

リハビリテーション部技師長  田宮 高道 たみや たかみち

脳損傷による障害は部位や程度によりその状態像も大きく異なりますが、多くの場合「単に元に戻る」という目標が立てにくくなります。神経損傷からの回復は治して立て直すというより新しい動きや生活の仕方を生み出したり、作り上げるというイメージに近いように思います。

生み出したり、作り上げるべき当事者は当然ご本人となります。我々療法士はあくまでもその支援者でしかありません。日々研鑽に努めて運動麻痺回復の介入手段に習熟していっても、最新のロボティクスに精通していてもご本人、ご家族の生活と人生を規定することはできません。取り戻すべき生活、取り戻したいと思う生活のイメージをご一緒に持たせて頂いた上でお手伝いさせてほしいのです。

ご自身で歩いて買い物に行きたい。なじみの店の大福を買って孫の顔を見に行きたい。仏壇の前で手を合わせたい。ごはん支度だけはもう一度自分でやりたい。息子の結婚式に参列して座っていたい。声が出なくなっても意思表示したい。

リハビリテーションはあくまでもご本人のためのものです。目標は必ず一緒に考えさせてください。

一緒に考えること、お手伝いすること。

できることは限られますが、そのために全力で知識と技術の研鑽に努めます。

当院のリハビリテーションについて(疾患別リハビリテーション)

脳血管疾患リハビリテーション

対象疾患 施設基準
・急性発症した脳血管疾患
   または、その手術後
脳梗塞/脳出血/くも膜下出血など 脳血管疾患等
リハビリテーション料Ⅰ
・急性発症した中枢神経疾患
   または、その手術後
脳腫瘍/脳膿瘍/脊髄損傷/脊髄腫瘍など
・神経疾患 多発性神経炎/多発性硬化症/末梢神経障害など
・慢性の神経筋疾患 パーキンソン病/脊髄小脳変性症など
・高次脳機能障害 失行症/失認症/失語症/高次脳機能障害など
・聴覚・言語機能の障害 構音障害/言語発達障害など

運動器リハビリテーション

対象疾患 施設基準
・急性発症した運動器疾患
   または、その手術後
四肢・体幹の骨折など 運動器
リハビリテーション料Ⅰ
・慢性の運動器疾患 関節の変性疾患/関節の炎症性疾患など

呼吸器リハビリテーション

対象疾患 施設基準
・急性発症した呼吸器疾患
   または、その手術後
肺炎/無気肺/肺腫瘍 呼吸器
リハビリテーション料Ⅰ
・慢性の呼吸器疾患 慢性閉塞性肺疾患/神経筋疾患

廃用症候群リハビリテーション

対象疾患 施設基準
急性疾患等(治療の有無を問わない)に伴う安静による廃用症候群であって、一定程度以上の基礎動作能力、応用運動能力、言語聴覚能力及び日常生活能力の低下を来しているもの 廃用症候群
リハビリテーション料Ⅰ

脳卒中のリハビリテーションに際して

現在、日本全体で脳血管疾患の総患者数は約118万人と言われます。当院リハビリテーション部においても最も多い対象疾患です。

脳卒中治療ガイドライン2015のリハビリテーションに関する項目をやや乱暴ながらも平たく解釈するならば特に運動麻痺の回復に関しては「早くから(発症早期から)、たくさんやること(介入する)が肝要である」と理解できます。近年、超早期リハビリテーション介入を疑問視するようなスタディが話題となりましたが病型を考慮してリスク管理を徹底した上での早期介入の重要性が揺らぐものではないと解釈しております。胆振初の脳卒中ケアユニットの開設に伴い、日曜祝日も急性期病棟担当のセラピストが常駐しており救急搬送直後より医師と協議の上でリハビリテーションプランを立てていくことが可能な体制を整えました。傷ついた中枢神経のネットワークが様々な環境や働きかけによって再編されることを「可塑性」と表現しますが、リハビリテーションによって新たな運動の発現といったポジティブな可塑性がある一方で、急性期に長くベッドに横たわることで不動、不使用が増長されるネガティブな可塑性もあると考えられます。急性期のリハビリテーションの重要性を認識する必要性はまさにここにあるといえます。

身体の機能改善にのみ着目していた時代から、日常生活の能力向上、社会的な参加の意義とリハビリテーションの焦点は変遷してきました。「障害があっても機能や環境の代償によって参加を保障しよう」という考え方から近年の脳卒中リハビリテーションは「個々人における社会的な参加意義に焦点を充てながら、様々なニューロモデュレーションを活用しながら機能改善を目指す」という考えに変わってきているようです。ニューロモデュレーションとは微弱な電気刺激や薬物の使用によって神経機能を修飾して変化を促し、リハビリテーションの効果をさらに大きくしていこうとするものです。

生活維持期の患者さんで組み続けたA型ボツリヌス毒素製剤の施注療法は急性期や回復期でのリハビリテーションにおいても有効である可能性が示唆されております。

ロボットスーツHAL、HAL単関節、ReoGo-Jといったロボティクスデバイスは従来では実施困難であった重度の片麻痺患者さんたちの歩行練習や自主的な上肢機能訓練を可能にしました。ウォークエイドやMUROソリューションといった電気刺激装置、免荷式トレッドミル歩行や免荷式床上歩行の設備は運動学習を促す訓練の質と量を大きく変える可能性があります。これらの機器は機能改善効果だけでなく、取り組む患者さんたちの意欲を大きく引きあげることが期待できます。ご本人の意欲や報酬系の賦活は運動学習において重要な要素の一つです。

右手が麻痺した方に利き手交換訓練を行い、下肢の麻痺の方に車椅子や杖の処方を行ってばかりいた介入方法から卒業して困難はあれども機能障害に正面から取り組んだうえで患者さんの生活を支援させて頂きたいと思います。

リハビリテーション部の取り組み

リハビリテーション提供体制

  理学療法士 作業療法士 言語聴覚士
急性期56床 SCU4床 12 8 4 24
回復期リハビリテーション病棟 40床 11 9 3 23
一般障害者病棟 37床 3 1 1 5
外来・小児リハビリテーション 1 1 1(兼務) 3
訪問リハビリテーション 2(兼務) 0 0 2
管理 1 1
計(実人数) 27 20 8 55

リハビリテーション部の様子

学会発表

2009

第12回日本病院脳神経外科学会

・脳卒中急性期におけるCI療法の試み/田宮高道OT

第40回北海道作業療法学会

・脳卒中亜急性期におけるCI療法の試み~5症例報告~/田宮高道OT

2010

第45回日本理学療法学術大会

・視覚的条件が筋収縮タイプの違いにより最大筋トルクに及ぼす影響/平塚健太PT

第44回日本作業療法学会

・脳卒中亜急性期と回復期におけるCI療法の比較/田宮高道OT

第8回北海道胃瘻研究会

・長期人工呼吸器管理から3食経口可能となった1例/三上沙絵子

第41回北海道作業療法学会

・脳梁離断症状、強制把握がみられた脳梁・左帯状回を病変とする一症例/三浦さちこ
・日常生活の中での上肢機能評価~脳卒中片麻痺患者におけるMALとSTEFの相関~/山田千尋
・CI療法介入前後での上肢機能改善効果が小さかった一例 /田宮高道OT

2011

第42回北海道作業療法学会

・発症100日後の脳卒中片麻痺における上肢機能アプローチ/山田千尋
・復職に至った蘇生後脳症患者の回復過程/田宮高道OT

2012

第43回北海道作業療法学会

・Kohs立方体組み合わせテストとレーヴン色彩マトリックス検査の実施所要時間と得点分布の検討/川内谷健
・急性期病院リハビリテーション対象患者の入院時栄養状態について/中本絵莉
・麻痺側の違いによるMotor Activity Logの実施上の問題点/山田千尋
・前頭側頭型認知症による常同行為が認められた筋萎縮性側索硬化症の一例/田宮高道OT

第63回北海道理学療法士学会

・立ち上がり動作時における両足関節固定の有無と座面の高さの下肢筋活動への影響/須田鮎美
・歩行予備能の有無がしりとり課題に与える影響~脳卒中患者を対象として~/平塚健太PT

2013

第48回 日本理学療法士協会全国学術研修大会

・脳卒中患者の歩行障害に対して段差サイドステップ運動が有効だった一例/斎須雄一郎

第16回日本病院脳神経外科学会

・脳卒中患者における歩行予備能の有無による歩行自立・非自立の因子の検討/平塚健太PT
・重度の右半球症状を呈した脳卒中患者の4年半後の症状評価/田宮高道OT

第44回北海道作業療法学会

・HDS-R,MMSE,Kohs 873例の年齢別得点分布傾向の検討/川内谷健
・高齢脳卒中患者の臨床的特徴について/戸田拓志
・「脳卒中片麻痺患者は自身の手をどのように描画するか/山田千尋
・回復期のmCI療法によって麻痺側上肢機能が著明に改善した被殻出血の一例/長谷川智絵
・右半球症状により急性期の介入に難渋した脳卒中患者4症例/金子歩己
・「脳卒中を治療したら自宅に帰れるのか?」~重症度、活動、環境と転帰の検討~/有野亨一
・実習生は最初の1周間に何をするか?/田宮高道OT

第64回北海道理学療法士学会

・脳卒中患者における二重課題項目の違いによる歩行速度の変化について/吉田整PT
・脳卒中入院患者の病棟内歩行における見守り有無の基準について~TUG、10m歩行、7itemBBSを用いた検討~/大家佑貴
・脳卒中急性期介入時におけるSIASを用いた1ヶ月後の転帰予測/大泉拓登
・脳梗塞と脳出血で急性期の回復に差はあるか?~SIASとFIMによる検討~/平田雄真
・摂食・嚥下訓練目的に回復期リハビリテーション病棟で理学療法を介入した一症例/須田鮎美
・臨床実習指導を一新し、見えてきたもの~学生、セラピストのアンケート調査~/平塚健太PT
・当院回復期リハビリテーション病棟における入棟時FIMからみた転帰予測/茂野綾子

リハビリテーション・ケア合同研究大会 千葉2013

・姿勢保持練習、歩行練習におけるセラピストの教示と運動学習について~KAFOを使用した急性期出血患者2症例による
 考察~/平塚健太PT
・聴覚リズム歩行時のリズム変調範囲について~健常者のリズム歩行における歩幅と下肢筋活動の比較検討~/大家佑貴
・抑うつ、不穏混乱を呈した失語症患者との関係に歌唱を用いた一例/柴田珠里
・回復期リハビリテーション病棟で経口摂取を主目標に介入した蘇生後脳症患者の一例/三上沙絵子
・二人だからできることもある!~介助される夫が介助する妻の教師となるとき~/山田千尋
・リハビリテーションスタッフ増員前後における急性期脳卒中患者の訓練量と機能効果に関する検討/田宮高道OT

2014

第65回北海道理学療法学会 帯広

・重症脳卒中患者における離床開始時期の検討/松永大輝PT

・FIM下位項目「移動」が6.7点の患者も歩行機能は改善しているのか?/山内萌子PT

・またぎ動作における成人と小児のToe Clearanceおよび関節角度の比較検討/倉本祐里PT

・急性期脳卒中患者の歩行能力評価~介入時と4週後におけるFACの検討~/村上浩平PT

・超高齢脳卒中患者における歩行機能の臨床的特徴/田口博章PT

・軽度片麻痺患者に対する長下肢装具療法の適応~3症例を通じた考察~/平塚健太PT

第45回 北海道作業療法学会 札幌

・脳卒中患者の退院先と家族協力度に関する検討/戸田拓志OT

・回復期リハビリテーション病棟における脳卒中患者のFIM下位項目別改善度の検討/開米亮太OT

・急性期介入の違いが脳卒中患者の上肢機能に及ぼす影響~重度片麻痺2症例の検討~/金子歩己OT

・長期の施設生活を送ってきた小児外来リハビリテーション対象者の作業活動/川内谷健OT

第38回 日本高次脳機能障害学会総会  仙台

・3年間にわたる週1回の外来通院でキーワード法訓練の効果を認めた1例/三上沙絵子ST

第17回 日本臨床脳神経外科学会 東京

・機能訓練から生活適応訓練へ介入方針変更した多発性硬化症の1症例/金子歩己OT

・麻痺側の違いによる課題選択と患者が求める到達点の検討/長谷川智絵OT

・回復期リハビリテーション病棟における脳卒中患者の病型の違いについての検討/須田鮎美OT

・代償動作抑制よりも自律的な歩行運動パターンの習得を優先した急性期脳卒中患者の一例/岩本圭祐OT

・単回BoNT-A施注後にmCI療法を実施した若年脳梗塞患者の麻痺側上肢機能/田宮高道OT

第56回 全日本病院学会 福岡

・損傷側の違いによる脳卒中患者のClock Drawing Testの特徴比較/鈴木理絵OT

・脳卒中片麻痺患者の早期歩行訓練における訓練用長下肢装具の役割について/大家祐貴PT

リハビリテーション・ケア合同大会in長崎

・シーティングにより座位姿勢・食事動作が改善した水頭症患者の一例/吉田整PT

・進行の早いALS患者への意思伝達装置の導入/戸田拓志OT

・直接嚥下訓練を通した経口摂取への試み/柴田珠里ST

・FIM勉強会開催と採点用ハンドブックの作成/中本絵莉OT

2015

第52回 日本リハビリテーション医学会学術集会 新潟

・入院時訪問指導加算の算定及び実施の現状と課題/田宮高道OT

第49回日本作業療法士学会

・医療者の予測に反して自宅生活が可能となった夫婦との関わり/平塚千尋OT

回復期リハビリテーション協会 第27回研究大会 in沖縄

・入院時訪問指導加算のFEASIBILITYと算定状況/山内萌子PT

第12回 日本神経理学療法学会 学術集会 福岡

・Extension Thrust Patternに対して視覚的なフィードバックと段階的な口頭指示を用いたアプローチ/松永大輝PT

第66回北海道理学療法学会 旭川

・重症脳卒中患者における離床開始時期の検討/平田雄慎PT

・回復期リハビリテーション病棟における入院時訪問指導加算の実施状況/山内萌子PT

第46回 北海道作業療法学会 札幌

・回復期リハビリテーション病棟における対数曲線FIM予後予測法の利用検討/大坪麻美OT

・生活行為向上マネジメントを利用した長期外来通院患者の面接と目標再設定/加藤将矢OT

・「片麻痺の足は良くなっても手は治らない」は本当か?/紙谷綾乃OT

・家族の協力度が高い患者が家に帰れて低い患者は病院・施設に置かれているのか?/長谷川智絵OT

第39回 日本高次脳機能障害学会総会  東京

・重篤な言語障害を呈した交叉性失語の一例/大脇珠理ST

・不穏、混乱が強く急性期のリハビリテーション介入に難渋した脳室内出血患者の一例/金子歩己OT

第57回 全日本病院学会 札幌

・リハビリテーション部におけるインシデント及びアクシデントに対する取り組み/平塚健太PT

・当院勤務管理とサービス提供管理の運営状況報告/副島克之PT

・当院リハビリテーション部における急性期脳卒中データベース作成への取り組み/平田雄慎PT

・リハビリテーション部における抄読会の工夫/茂野綾子PT

・地方病院におけるリハビリテーションセラピスト増員戦略/田宮高道OT

STROKE2015 第40回 日本脳卒中学会総会 広島

・入院が長期化する患者に対する急性期リハビリテーションの現状と課題/田宮高道OT

・急性期脳卒中患者における7-itemBBSを使用した歩行の予後予測/平塚健太PT

第18回日本臨床脳神経外科学会 兵庫

・急性期脳卒中患者におけるミラーセラピーと電気刺激治療の併用治療~シングルケーススタディ~/平塚健太PT

・BoNT-A施注と反復促通療法及び随意型低周波電気刺激による介入を実施した片麻痺患者の一例/田宮高道OT

2016

STROKE2016 第41回 日本脳卒中学会総会 札幌

・急性期脳卒中患者の上肢機能訓練におけるHAL-SJの実用可能性と有効性/田宮高道OT

・急性期脳卒中患者の下肢機能に対するHAL単関節タイプを用いた即時的効果の検討/平塚健太PT

第47回 北海道作業療法学会 札幌

・軽症脳卒中者に対する急性期からの目標共有は生活不活発化のリスクを回避する/紙谷綾乃OT

・作業療法の目標設定には具体的な生活行為のリストと面接の工夫が必要かもしれない/加藤将矢OT

・「できたらよいこと」を一緒に考えることから脳卒中後の上肢機能訓練が始まる/大坪麻美OT

第53回 日本リハビリテーション医学会学術集会 京都

・脳卒中上肢機能において生活場面での使用意識が低く機能改善が得られなかった一例/田宮高道OT

・脳卒中片麻痺患者における下肢CI療法の効果/平塚健太PT

第67回北海道理学療法学会 函館

・免荷式トレッドミルが脳卒中患者の歩行振り出し時における体幹側屈の代償に与える影響~シングルケーススタディ~/松永大輝PT

・下肢Modified constraint induced movement therapy実施による身体機能への効果 ~Gait Judge Systemを使用したシングルケース検証~/吉田整PT

・免荷歩行路を用いた後方介助歩行と平地後方介助歩行の比較検討/倉本 祐里PT

・脳卒中片麻痺患者のBody weight-supported overground trainingの検証~免荷量の違いによる歩行と歩きやすさの変化~/山内萌子PT

・脳卒中急性期患者におけるHAL単関節タイプの使用方法の検討/佐伯拓磨PT

・当院におけるGait Judge Systemの運用報告~対象者ベネフィット・収益性・学術および教育の視点から~/平塚健太PT

第14回 日本神経理学療法学会学術集会 仙台

・注意障害を伴うPusher症状を呈した脳卒中片麻痺患者に対する下肢CI療法の効果~シングルケーススタディ~/山内萌子PT

・生活維持期の歩行障害に対して短期集中リハビリテーション入院治療が有効であった脳卒中片麻痺患者の一例/佐伯拓磨PT

第51回 日本理学療法学術大会 札幌

・脳卒中患者におけるExtension Thrust Patternに対する装具療法と機能的電気刺激の併用療法の効果/平塚健太PT