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ボツリヌス療法について

脳卒中の後遺症としてよくみられる運動障害の一つに「痙縮」があります。
「痙縮」とは手足の筋肉が緊張しすぎてつっぱったりこわばったりする状態です。
ボツリヌス療法は、つっぱったりこわばったりしている筋肉にお薬を注射して、症状をやわらげる治療法です。

痙縮の治療法

現在、痙縮の治療には、内服薬、ボツリヌス療法、神経ブロック療法、外科的療法、バクロフェン髄注療法などがあります。
患者さんの病態や治療目的を考慮して、リハビリテーションとこれらの治療法を組み合わせて行います。

1、内服薬(飲み薬)

緊張している筋肉をゆるめる働きのある薬を服用します。

2、神経ブロック療法

筋肉を緊張させている神経に、フェノールやアルコールなどを注射し、神経の伝達を遮断します。

3、バクロフェン髄注療法

バクロフェンという痙縮(けいしゅく)をやわらげる薬の入ったポンプを、おなかに植込み、薬をせき髄周辺に直接投与します。

4、ボツリヌス療法

筋肉を緊張させている神経の働きを抑える、ボツリヌストキシンという薬を注射します。

5、外科的療法

筋肉を緊張させている神経を、部分的に切断したり、神経の太さを縮小したりする手術です。

ボツリヌス療法とは

ボツリヌス療法とは、ボツリヌス菌(食中毒の原因菌)が作り出す天然のたんぱく質(ボツリヌストキシン)を有効成分とする薬を筋肉内に注射する治療法です。
ボツリヌストキシンには、筋肉を緊張させている神経の働きを抑える作用があります。そのためボツリヌストキシンを注射すると、筋肉の緊張をやわらげることができるのです。ボツリヌス菌そのものを注射するわけではないので、ボツリヌス菌に感染する危険性はありません。手足の筋肉のつっぱりやこわばりをやわらげることで次のような効果が期待出来ます。

ボツリヌス療法のすすめ方

ボツリヌス療法の効果は、注射後2~3日目から徐々にあらわれ、通常3~4ヶ月間持続します。
その後、数週間で効果は徐々に消えてしまうので、治療を続ける場合には、年に数回、注射を受けることになります。
ただし、効果の持続期間には個人差があるので、医師と症状を相談しながら、治療計画を立てていきます。

※次の投与までの期間には個人差があります。

脳卒中の後遺症とボツリヌス療法について、詳しくは以下のバナーリンク先のWebサイト「脳卒中の後遺症 手足の筋肉のつっぱり(痙縮)」に詳しく説明されていますのでご参照下さい。


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